遠藤の岩観音




遠藤の岩観音
  高さ20メートル余の岩肌に刻まれた観音像で群馬県を代表する磨崖仏のようです。
川場村教育委員会の説明板をそのまま転記します。

             川場村指定重要文化財
          名 称 遠藤の岩観音
                     所在地 川場村大字谷地字遠藤
                     管理者 谷地 打越組

           この磨崖佛群は、通称岩観音と呼んでいる。
            高さ二十五メートルに及ぶ、凝灰岩の表面に立像・坐像
          の観音三十三体と弁才天一体が、刻まれている。 造立当
          初の彩色された緑や赤の色が残り、洗練された技法と高い
          精神性の表現が、量感あふれる観音群となっている。
            南北朝の戦乱のころ、北朝方の大友氏と南朝方の新田
          氏とで合戦が行われ、多数の戦歿者がでた。新田氏の末裔、
          新田郡脇屋村正法寺の僧「良圓」が、菩提を弔うために建
          立したとの記録が残っている。 中央上部の龕の中には、
          秩父三拾四箇所と彫られ、札所としての信仰も見ること
          が出来る。
            宝永八年(一七一一年)信州石工源七と刻まれ、信州石
          工の彫刻技術を巧みに駆使し、慈悲に満ちた目、やすら
          ぎと潤いを与えてくれる磨崖佛である。
                 川場村教育委員会



             川場村の石仏へ